猫の真菌症は、皮膚糸状菌(カビ)が原因で起こる、かゆみを伴う皮膚病です。人にも感染する可能性があるため、注意が必要です。ここでは、猫の真菌症について、症状、原因、治療、予後を詳しく解説し、飼い主の不安解消と適切なケアをサポートします。
症状: かゆみ、脱毛… 様々なサインを見逃さないで!
真菌症の症状は、感染する真菌の種類や感染部位、猫の免疫状態によって様々です。初期症状は軽度で気付きにくい場合もありますが、悪化すると強い痒みや脱毛を伴うことがあります。
症状が現れやすい部位
頭部(耳、顔周り)
首
四肢
しっぽ
全身症状が現れることも
進行した真菌症では、元気がなくなる、食欲不振、発熱などの全身症状が現れることもあります。子猫や老猫、免疫力の低下している猫では、重症化するケースも少なくありません。
この真菌は、感染した猫との接触や、汚染された物(ブラシ、寝具、キャリーケースなど)を介して感染します。
感染しやすい猫の特徴
子猫
老猫
免疫力の低下している猫(病気、ストレス、栄養不良など)
長毛種の猫
多頭飼育環境にいる猫
診断: 正確な診断で適切な治療を!
真菌症の診断は、獣医師による視診、問診、そしていくつかの検査によって行われます。
代表的な検査方法
ウッド灯検査:ウッド灯(ブラックライト)を当てると、特定の種類の真菌が緑色に蛍光を発する。
皮膚掻爬検査:患部を軽くこすって採取した皮膚や毛を顕微鏡で観察し、真菌の存在を確認する。
培養検査:採取した皮膚や毛を培養し、真菌の増殖を確認する。確定診断に有効だが、結果が出るまでに数週間かかる場合もある。
猫の真菌症検査の検査手法別費用
猫の真菌症に対する検査手法の費用は、地域や動物病院によって異なるため、一般的な目安を示します。
1.ウッド灯検査:
費用: 約1,000円〜3,000円
特徴: 簡易で非侵襲的な検査。
2.皮膚擦過検査(顕微鏡による検査):
費用: 約3,000円〜6,000円
特徴: 皮膚のサンプルを顕微鏡で観察する。
3.培養検査:
費用: 約5,000円〜10,000円
特徴: 皮膚または毛のサンプルを培養し、真菌を特定する。結果には数日から数週間かかることがある。
4.PCR検査:
費用: 約10,000円〜20,000円
特徴: DNAを用いて真菌を特定する高精度な検査。
これらの費用はあくまで目安であり、実際の費用は病院によって異なる場合があります。また、診察料や追加の処置が発生する可能性も考慮してください。正確な情報は、受診予定の動物病院に確認することをお勧めします。
真菌症のウッド灯検査の精度
猫の真菌症のウッド灯検査は、皮膚に生じるかさぶたや脱毛の原因となる真菌の存在を確認するための簡易な方法ですが、全体の精度は限られています。
ウッド灯は、特定の真菌(例えば、マイクロスピルム属)によって感染した部位が青緑色に光る特性を利用します。この検査で正確に陽性と判断されるのは約50-70%のケースですが、偽陽性や偽陰性も考慮しなければなりません。特に、ウッド灯に反応しない真菌も存在するため、検査は補助的な手段として用いるべきです。
確定診断には、皮膚のサンプルを取って顕微鏡で調べる方法や、培養検査を行うことが推奨されます。このような検査はより信頼性が高いため、正確な診断のためには専門の獣医師による診断が重要です。
治療: 根気強く、適切なケアを継続することが重要!
真菌症の治療は、主に抗真菌薬を用いて行われます。治療期間は、真菌の種類や感染の程度、猫の免疫状態によって異なりますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。
獣医師による診察と診断の費用。
内服薬(例:グリセオフルビン、イミダゾール系など):費用: 約3,000円〜10,000円(薬の種類や量による)
外用薬(例:抗真菌シャンプーやクリーム):費用: 約1,000円〜5,000円
サプリメントやその他の治療(例:免疫力を高めるための製品):費用: 約2,000円〜5,000円(製品や必要量による)
費用: 約3,000円〜10,000円(再診や検査の内容次第)
予後: 適切な治療でほとんどの猫が完治!
真菌症は、適切な治療を行えば、ほとんどの猫が完治する病気です。しかし、治療期間が長引いたり、再発を繰り返したりするケースも少なくありません。
予後に影響する要因
感染した真菌の種類
感染の程度
猫の免疫状態
治療の開始時期
飼い主の治療への協力
真菌症を予防するために
定期的な健康チェック
ストレスの軽減
栄養バランスのとれた食事
清潔な飼育環境の維持
感染している猫との接触を避ける
猫の真菌症は、早期発見・早期治療が重要です。愛猫に少しでも異常を感じたら、自己判断せず、早めに獣医師に相談しましょう。正しい知識と適切なケアで、愛猫の健康を守りましょう。
